Romantic love
第二章 ロマンチックラブ
そらくんが消えたことは、とても気になる。

でも、今日は授業が2限目から5限目まで、びっしり入ってるから、とりあえず大学に行った。

2限目のあと、友達と学食でお昼ごはんを食べてた時に、ふと思い立って、

「昨日の夜、地震あったよね?」

と訊いてみたら、

「え、地震?……夜って何時頃?」

「1時くらい?」

「起きてたけど気づかなかったなあ。ねえ、地震あった?」

「なかったと思うよ」

一緒に食べていた2人共に、首を傾げられてしまった。

……やっぱり夢だったんだろうか?

そう思ったけれど、家にそらくんがいた証拠が残っていたのも事実だ。

そして、そのそらくんも、地震があったと言っていた。

もしかしたら、あの地震を体験したのは、私とそらくんだけだったのかもしれない。

よくわからないけど、私の家とそらくんの家が繋がる衝撃が、あの揺れだったとか?

そんなことを午後の授業中、ずっとグルグル考えていた。

とは言っても、昨日4時前くらいまで起きてたせいで、半分くらいはうとうとしてたけど。

授業が終わって、今日はバイトもないからまっすぐ家に帰った。

やっぱりそらくんはいないし、着ていたコートをしまおうとクローゼットを開けたら、当たり前に私の服がたくさん掛かっているだけだった。

ふう、と軽くため息をついて、私はこたつに入った。

昨日はそらくんがいたこたつ。

コップとみかんの皮は片付けてしまったけど、絶対確かに、そらくんはここにいたのだ。
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