Romantic love
「えっと……とりあえずさ、いろいろ話したいことあるし、寒いし、一旦こたつ入ろ?」

「あ、うん」

私はそらくんから離れた。

そうしたら、クローゼットの中の光景が目に入った。

「あれ?」

昨日はそらくんちの玄関だった景色は、今日は……廊下?

「あー今日はさ、部屋のドア開けたら、もううさぎちゃんちだったんだよね」

「そうなの?」

「うん。実はさ……あ、とりあえずこたつ入らせて?まじすっげー寒い」

「あっ、ごめん。どうぞ入って。暖房もつけるね」

「サンキュー」


そらくんと私は、昨日と同じようにこたつに座った。

もうなんか嬉しくて仕方なかった。

こうして目の前にそらくんがいることが。

どうしてあんなに会いたかったんだろう。

会えただけで、どうしてこんなに嬉しいんだろう。

「ねえうさぎちゃん、ほんとにごめんね」

「え?なに??」

「勝手にいなくなったこととかさ」

「それは……また会えたからもういいよ」

私が言うと、そらくんはまたちょっと顔を赤くして「そっか、ありがと」と照れたように笑った。
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