Romantic love
『陽子ちゃんちの息子さんと仲良くて……そうそう。あなた、大きくなったら、その子のお嫁さんになるって言ってたわね』
「えー、そんなの知らない」
『会えなくなっちゃって、しばらくの間びーびー泣いて、ほんとに大変だったのよ』
「え、そんなに?」
本当に全く覚えていないけど。
『ふふ。あ、そうだ!来週、陽子ちゃんとこ、一緒に行こうか?』
「えー、いいよそんなの」
『いいじゃない。陽子ちゃんに娘自慢したいし、ね?』
そのあとも行かないと散々ごねたけど、言い出したら聞かないのがうちの母なのである。
結局「来週の土曜日に行くことになったから、予定入れないように」なんてメッセージが飛んできて、私は強制連行されることになってしまった。
でも、陽子さんちの息子さんのことは、ちょっと気になった。
だってもしかしたら、その息子さんが、今会いたくてたまらない誰かかもしれないから。
「んじゃまた明日」と言いながら私に手を振った誰か。
その台詞はもしかしたら、その子が私に、幼い頃言ったのかもしれない。
もしそうだとしたら、どうして今になって急に?という疑問はあるけど、まあ会ってみる価値はあるかなと思った。
「えー、そんなの知らない」
『会えなくなっちゃって、しばらくの間びーびー泣いて、ほんとに大変だったのよ』
「え、そんなに?」
本当に全く覚えていないけど。
『ふふ。あ、そうだ!来週、陽子ちゃんとこ、一緒に行こうか?』
「えー、いいよそんなの」
『いいじゃない。陽子ちゃんに娘自慢したいし、ね?』
そのあとも行かないと散々ごねたけど、言い出したら聞かないのがうちの母なのである。
結局「来週の土曜日に行くことになったから、予定入れないように」なんてメッセージが飛んできて、私は強制連行されることになってしまった。
でも、陽子さんちの息子さんのことは、ちょっと気になった。
だってもしかしたら、その息子さんが、今会いたくてたまらない誰かかもしれないから。
「んじゃまた明日」と言いながら私に手を振った誰か。
その台詞はもしかしたら、その子が私に、幼い頃言ったのかもしれない。
もしそうだとしたら、どうして今になって急に?という疑問はあるけど、まあ会ってみる価値はあるかなと思った。