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俺はそこに寝転がって、空を眺めた。

青くて大きな空に大きな雲が一つ。

昔はあれに乗れると思ってた。

知識なんかなく、夢だけ持ってた時。

今は乗れるわけないってわかってる。

知識だけ持って、夢を失くしたとき。

俺はそのまま目を閉じた。

少し冷たい風が吹き抜ける。

それも悪くない。

俺は起き上がって鞄の中から一枚のプリントを出した。



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