淡い光
小中高・大学と何の問題もなく平凡に過ごしてきた。
努力を怠る事なく日々精進し計画性を持ち働きたいと思っていた念願の会社にも入社したが、
社員として働く事一年半、早くも私は人生を諦めていた。
主な原因は上司からの異常なまでの仕事に対する圧力や同期からの陰口と言った虐めなどの上手くいかない人間関係。
同期から仕事を押し付けられる日々、上司から八つ当たりをされ必要以上な残業をさせられる日々。
私自身というものは、自分が想像している以上に精神的にも肉体的にも参っている状態だった。
暇さえあれば飛び降りて此の世を去ってしまいたいと考える程、典型的な自殺志願者。
なぜ標的が私なのか、なぜ私がこのような扱いを受けなければならないのか。
普通の人ならきっとこの時点で他者に相談をしたりするのだろうけど、もはや私にはそれをする気力すら無かった。
深夜の12時くらいだろうか、残業がひと段落した私は遂に屋上へ行く事を決意した。