淡い光
仕事で嫌な事があっても、寝てあの心地良い夢が見られるのだと思うと毎日頑張れた。
あの夢は私にとってかけがえのないもので生きる源だった。
眠る事がとても好きになった。
そんな小さな変化は私には大きなもので、今では瞳は生き生きしている。
母親もそんな私を見て明るくなったねと優しく微笑んでくれた。
職場の同期や上司も私の変化に気付いたようだったが、相変わらず嫌がらせが終止符を打つ事は無かった。
それでも良いと思える程に精神面が安定してきている事は私が一番理解していて。
今まで嫌だと思ってきた嫌がらせがそんなに苦では無くなってきて、それを回避出来る術を身につける事も出来たのだ。
仕事を押し付けられてもはっきりと自分の気持ちを伝えられる力、必要以上な残業や仕事の圧力を上司に訴える力、私は日々明るい方へ変化していく。