“愛”の色は、何色ですか?
「・・・・・・・・・・・・・。」
・・・今の会話が頭を一周して、
ガックリと肩を落とした・・・・。
確かに・・言われてみればその通りかも・・。
俺もまだまだ読みが甘いな・・・・。
「まぁそうチャッカリするな。
良いセンいってたと思うぞ。
手握っただけで“マメ”に気付いたのも大したもんだ。」
「それを言うなら“ガッカリ”ですよ。
・・・早苗さんもすみません。
お手間取らせて。」
真田さんが肩をポンと叩いてくれて、早苗さんがミスドの箱を差し出してくれた。
朝から何も食べていなかったので、
糖分を頭に注入して気合いを入れ直す。
「まぁ今日の所は、一応山田の指紋を長さんに調べて貰って終わるか。」
「・・・・・あれ?
真田さんどうやってここまで帰ってきたんですか?タクシー?」
「“加瀬さん”っていうおばちゃんが、
ミハルちゃんのお見舞いに来て。
ついでにお願いしてここまで送ってもらった。」
「何者ですか?」
「ミハルちゃんが働いてるパン屋さんの人。
あの子、普段“ステファン”っていうお店でデリバリー注文の電話番やってるらしい。
ミハルちゃんの仕事ぶりとか色々教えてもらったよ。」