“愛”の色は、何色ですか?


「火はさっき消防隊によって消し止められたから、長さん達鑑識班が先に向かった。

お前達も現場検証に行ってくれ。」


「・・・事故じゃないって事ですか?」


俺が聞こうとしたところで、
真田さんが先に口を開いた。


主に“殺人”を扱う俺たち刑事課 強行係の人間が招集されたということは・・



「詳細は長さん達が調べてるが、
火災の原因は“放火”だそうだ。

更に言うと・・・殺してから死体に火をつけた可能性が濃厚らしい。」



今日もヨレヨレのスーツを着て、

相変わらず寝ぐせがピンと立っている真田さんの目つきが変わったことをすぐに感じ取った。


「よし、行くか。」


早苗さんも俺も、その言葉に反応するようにノートPCを閉じた。















 




 





 





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