“愛”の色は、何色ですか?
「・・・・・・・・・!!」
「12月2日の朝、
また施設から脱走して・・
ミハルちゃんの事を見守っていた君は違和感を感じたはずだ。
小さい頃からずっと見ていたんだったら、
ミハルちゃんの顔を見ればすぐ分かったんだろ?
その表情が暗かった事を。
いつもナツコちゃんに付き添って貰いながらステファンまで出勤するのに、
その日は何故か1人で部屋を出た事を。
前日まではそんな事になる前触れは無かった。
きっと、“昨夜何かあったんじゃないか?”って。」
「・・・・・・・・・・・。」
「ダメ元で部屋の前まで行ってみた。
ドアノブに手を伸ばしたら、
鍵は開いていた。
ミハルちゃんはよく鍵をかけ忘れて、
ナツコちゃんに注意されてたそうだから、
君は労せず部屋の中へ入る事ができた。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「そして・・ナツコちゃんが死んでいるのを見つけた。」