“愛”の色は、何色ですか?


早苗さんの拳が、真田さんの頬にクリーンヒットして吹っ飛んだ所で、

早苗さんと2人、割り箸を割る。



「やっぱおでんは“卵”ですよ。」


「いや、私は“ちくわ”。」


早苗さんはちゃんと俺達の好みに合わせた具材をチョイスしてくれていた。


俺の分にはゆで卵が3つも入っていたので、
まずは遠慮無く1つ目を頬張る。





「まぁでも・・・・。」


「・・・?」


「・・・“厚揚げ”も・・好きかな。」



変態スケベ刑事の分の蓋を取り、

大量に入っていたそれを1つ口に含んだ早苗さんが、ようやくいつもの笑顔を見せてくれた。

























 



 



 




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