“愛”の色は、何色ですか?


「そして、
“まごころの家”に刑事が2人やって来た時、

再び【わざと】、
そのうちの1人にぶつかった。」


「・・・・・・・・。」


「俺達は一応“最高速度”で捜査してたけど、タロウ君には“遅い”と感じたのかもね。

そこまでやったのに、
ちっとも自分を逮捕しに来ないから、

事件後ずっと“まごころの家”で生活を送っていた君の部屋を訪れて、

騒ぎを起こそうとした・・って所かな。」


「そこまでして・・・私の為に・・・。」


「タロウ君には完敗だよ。

危うくあの子の思惑通りにハマる所だった。」


「タロウちゃんは・・ずっと・・・私の事を想ってくれていたんですか・・?」


「だからこそ、
ナツコちゃんの死体を見た瞬間、

“自分が身代わりになる”事を・・・・

“自分が逮捕される”筋書きを瞬時に導き出したのかもね。」


「・・・・・・・・・・・・。」








< 164 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop