“愛”の色は、何色ですか?
「20歳になったらする、
って決めてた事があったんだ。」
「え~なんだろう?」
「・・・驚かない?」
「うん。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・?」
会話が少し途切れた。
と同時に、
なっちゃんが何かを言おうと・・
でも・・少しためらっているような・・そんな空気を肌で感じ取った。
「・・サトシお兄ちゃんに告白する。」
「・・・・・・・・・え・・・・?」
「サトシお兄ちゃんに、
“ずっと好きだった”って・・。
“いつまでも子供扱いしないで、
私の事女の子だと思って”って言う!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
なっちゃんの口から出た言葉に、
しばらく固まってしまった。
想像もしていなかった・・・。
なっちゃんが・・私と同じ様にサトシお兄ちゃんの事を想っていたなんて・・。
私と同じ事を想って子供から大人へと成長してきた事を、その時初めて知ってしまった。