“愛”の色は、何色ですか?
「なっちゃん・・どこにいるの?
なっちゃん・・・なっちゃん!」
“何かが燃えている”
そう思った途端、私は必死に部屋中を歩き回ってなっちゃんを探した。
自分の寝室・・・いない・・。
なっちゃんの寝室・・・・もしかしたら寝ているのかも・・。
そう思ったけど、
布団の感触の上、人の感触は無かった。
「・・ゴホッ!ゴホッ!!」
体感したことの無い苦しさが全身を包む。
焦げ臭い煙が鼻の中に入ってくる。
「ゴホッ!!ゴホッ!!」
逃げないと・・でも・・・
まだなっちゃんがこの部屋のどこかにいるかもしれない・・・。
「なっちゃ・・ゴホッ!!
どこ・・ゴホッ!ゴホッ!」
“火事”が起きてしまっていると確信した瞬間・・・
体がフローリングの床に倒れ・・・