“愛”の色は、何色ですか?
「初めましてミハルちゃん。
島田刑事と同じ、
ムコウジマ警察署の真田です。」
「同じく、小西です。」
「真田さんと・・小西さん・・・。」
「少しは落ち着いたかな?」
「・・・はい・・・。」
「どういう状況なのかも説明は受けた?」
「・・・・・なっちゃん・・・が・・
ホントになっちゃんが・・?」
「残念ながら・・・。」
頭の中を一気に強い衝撃が駆け巡った。
真田さんから聞かれた質問に答えながら、
頭の中に・・・・
初めて出会った頃のなっちゃんの声が、
毎日私の部屋まで迎えに来てくれた頃の声が、
一緒に遊んだ声が、
初めて作ったクッキーを“美味しい”と言ってくれた声が・・・
『姉妹一緒に暮らすのが、
そんなに良くない事?』
色んな場面の・・たくさんのなっちゃんの声が頭の中に響き渡った。
「私・・・私・・・・昨夜なっちゃんとケンカしたままだったから・・!
謝ろうと思って・・・・!
仲直りしようと思って・・・!
なっちゃんは・・・なっちゃんはホントにもういないんですか!!?」
真田さん、小西さん、島田さん。
3人の刑事さんにすがりながら、自分の泣き声がずっと病院内にこだましていた。
第4話 完