“愛”の色は、何色ですか?
「ミハルちゃん。俺からも聞いていい?」
真田さんと代わるように、
次は小西さんが私に話し掛けてきた。
「ナツコちゃんって誰かからストーカーを受けてたとか、
そういう“男”にまつわるトラブルって無かったかな?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・ミハルちゃん?」
「・・・・・ストーカー・・?」
「何か心当たりがある?」
「いえ・・・・あの・・・・ストーカーなのか分からないですけど・・・。」
「どうしたの?」
「私は・・お手紙を貰ってました。」
「手紙?」
「点字で書かれた・・・差出人が分からない手紙をたまに貰っていて・・。」
なっちゃんとは無関係だと思ったけど、
小西さんから“ストーカー”という言葉が出た途端、
“いつも見ています”と最後に書かれた、
あの点字の手紙の事が浮かんだ。
『もしかしてストーカー!?』
それと同時に、あの時の・・私を心配してくれたなっちゃんの声も蘇る。