私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
プロローグ
「チーのその鈍さが、僕を傷つけてるってわからないの?」
彼の、私を責める声。
私が鈍いから、彼の気持ちがわからない。
だから、いつもいつも彼を傷つける。
昨日は大学の友達と一緒にレポートをやってその流れで飲みにいった。
本当にただ、それだけ。
友達が――男だってことを除けば。
「男とふたりなんてなに考えてるの?」
彼の、私を責める声。
昨晩、NYAINがなかなか既読にならなかったことを問い詰められ、その流れで男友達とふたりで飲みにいったと白状させられた。
「でも」
「でも、なに?」
黒縁眼鏡の奥から彼がじっと見つめる。
いい訳はもう聞きたくない、そんな彼の瞳に言いかけた言葉は飲み込んだ。
彼の、私を責める声。
私が鈍いから、彼の気持ちがわからない。
だから、いつもいつも彼を傷つける。
昨日は大学の友達と一緒にレポートをやってその流れで飲みにいった。
本当にただ、それだけ。
友達が――男だってことを除けば。
「男とふたりなんてなに考えてるの?」
彼の、私を責める声。
昨晩、NYAINがなかなか既読にならなかったことを問い詰められ、その流れで男友達とふたりで飲みにいったと白状させられた。
「でも」
「でも、なに?」
黒縁眼鏡の奥から彼がじっと見つめる。
いい訳はもう聞きたくない、そんな彼の瞳に言いかけた言葉は飲み込んだ。
< 1 / 312 >