私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
黙々と仕事をこなす。
途中、彼から仕事の指示の連絡が何度か入ったが、いつもの甘さはなくどこかよそよそしかった。


終業の鐘が鳴り、私の仕事も終わる。
けれど佑司はまだ、帰ってきていない。

「ひとりで帰ってもいいのかな……」

携帯を見てみたけれど、佑司からのNYAINは入っていない。
代わりに、駿から入っていた。

【お疲れ。
金曜は、楽しかった。
よかったらまた、チーと昔みたいに飲みたいな】

携帯を持つ手に力が入る。

そもそも、佑司にブロックされた時点で復活させなければよかった。
いや、連絡先なんて交換しなければ。

仕方ないのでカフェテリアに下りてぼーっと時間を潰す。

「やだ、あれ、八木原じゃん」

「また男待ってんの?」
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