私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
だんだん、僕の身体から力が抜けていく。
僕がいなくなったらお姉ちゃんはもっと泣くから嫌なのに。
気がついたら、虹の橋の袂にいた。
この橋を渡って向こうに行けばもう、苦しみはない。
わかっているけれど、お姉ちゃんが心配で渡れなかった。
「渡らないのか」
声がして、目の前に神様が立っていた。
「さっさとあちらへ渡るがいい」
でも僕はお姉ちゃんが心配だから。
お姉ちゃんが僕の代わりに笑顔にしてくれる人を見つけるまでは、逝けない。
「なら」
神様が杖を振るうと、ひとりの男の人が浮かび上がった。
「あそこへ、入るがいい」
もう一度神様が杖を振り、すーっと僕はその人に吸い込まれた。
その、佑司という人は、お姉ちゃんと一緒の会社の人だった。
僕がいなくなったらお姉ちゃんはもっと泣くから嫌なのに。
気がついたら、虹の橋の袂にいた。
この橋を渡って向こうに行けばもう、苦しみはない。
わかっているけれど、お姉ちゃんが心配で渡れなかった。
「渡らないのか」
声がして、目の前に神様が立っていた。
「さっさとあちらへ渡るがいい」
でも僕はお姉ちゃんが心配だから。
お姉ちゃんが僕の代わりに笑顔にしてくれる人を見つけるまでは、逝けない。
「なら」
神様が杖を振るうと、ひとりの男の人が浮かび上がった。
「あそこへ、入るがいい」
もう一度神様が杖を振り、すーっと僕はその人に吸い込まれた。
その、佑司という人は、お姉ちゃんと一緒の会社の人だった。