私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
ちょっと待って。
全部買えてないってなに?
今日、さんざんお買い物したよね?
しかも私のものばっかり。

「買い物して……あ、いや。
今日は食って帰ろう」

「はぁ……」

駐車場に戻り、車に乗る。
今日は高級そうな天ぷら店に連れていかれた。
美味しい、けど肩がこる。
町の定食屋的天ぷら店の方が私は好みだ。


佑司の家に帰り着いたときにはぐったりと疲れていた。

「コーヒー飲むか」

「そーですね」

おしゃれな、イタリア製のコーヒーマシーンがすぐに豆を曳きだす。
ソファーに寄りかかってぼーっとその音を聞いていた。

「ほら」
< 92 / 312 >

この作品をシェア

pagetop