私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
第3章 スパダリとの生活は常識じゃ計れませんでした
月曜日。
朝起きたら、隣に佑司はいなかった。

「おはようございます……」

キッチンではすでに着替えを済ませた佑司が、朝食を作っている。

「おはよう、チー」

ちょいちょいと手招きするので近付くく。
すぐにちゅっと彼の唇が私の唇に触れた。

「さっさと顔洗って着替えてこい。
もうすぐできるから」

「えっと。
……そうします」

「あ、服は一昨日買った奴な!」

会社にあれを着ていくのかと思うと気が重い。
でも佑司が勝手に詰めてきた服はあまり数がないし、そもそも通勤着にできそうなものが入っていなかった。
なのであれを着るしかないのだ。

朝から憂鬱な気分で洗面所へ行き顔を洗う。
そういえば昨日も起きたらすでに佑司が朝食を作っていた。
そんなの悪いなって思ったんだけど。
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