俺、鈴木かずやは生徒と不倫しています。

さすがに三人で行くのは問題かと思い、俺の教え子を呼んで４人でご飯を食べに行くことにした。


女子の教え子を呼んでのいいと思ったが、ここはあえて男子にした。




合流して、完全個室の蕎麦屋に村上は案内してくれた。

旨いそばを食べながらも俺はまりなのことを心配していた。


それはアレルギーだ。
まりなは魚介アレルギーで、食べてしまうとアナフィラキシー症状が出る可能性が高いと高校では最善の注意を払って過ごしてきていた。

こうして、考えてみると、俺はまりなのことを教師しても注目してみていたんだなということに気が付く。


時刻はあっという間に９時。


「そろそろ帰らないとな」

と一気に教師モードに変更。
伝票をもって
所持金が３００円という村上と約束通り、２人分も払った。



店を出ると打ち解けている３人を見て微笑ましくなった。
ななせはすぐ誰とでも仲良くなれるが、まりなは結構な人見知りだということは知っている。

だから、余計にその光景に自然と笑みがこぼれる。



本当は点呼の時間だというのに、俺は


「ちょっと、寄り道してくか」



と言ってしまった。




３人はやったーと喜び早速走っていった。




その先には、まだ季節としては早いハート型のイルミネーション。



早速、それが目についた３人は自撮りの準備を始めカメラをセットし始めた。




そして、追いつくと、ななせが俺の手を取りハートの前に２人並んだ。




ハイチーズ




そして、俺は不意に


「まりなも撮ろうぜ」


と言ってしまった。


まりなは驚きながらも俺の横に来る。


そして、カウントダウンがスタート。


１０


９



と時間が進んでいく中で横からドクドクと聞こえる。

それは、まりなの心臓の音だった。
まったく、男慣れしていないまりなにはハードルが高かったなっと思い


３



２



の間で俺はまりなの肩をそっと抱き寄せた。





まりなは驚きながらも少しうれしそうな顔をしていた。