俺、鈴木かずやは生徒と不倫しています。
少し驚いているまりな。


それは当たり前の話だ。



「おっおはよ」


と言いエレベーターに乗り込む。


俺の気のせいかもしれないがなんだか今日はまりなとの距離が近いような気がした。


俺から寄って行っているわけではなくまりなの方からこちらに寄ってきているような気がしたが、あまり意識しないようにただぼーっとエレベーターの数字を見ていた。



朝食会場に着くと他クラスの生徒たちは欲張りにたくさん皿に盛りつけてあった。



席はまりなとは離れてしまった。
代わりに横にはなんだか知らないが学校で一番かわいいと言われている生徒が座った。


「先生の横でご飯食べられて嬉しいな」



「そう、よかったな」



簡単に返す。
そんな、軽く言った言葉がこの生徒の胸に刺さったのか、照れて下を向いた。


そんな風景を遠くの方から気にしながら見ていたまりな。
俺は知っていたよ。

ちょっとムッとしながら見ているまりなの姿を。
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