俺、鈴木かずやは生徒と不倫しています。
休憩場所にまりなの姿はなかった。



やっぱりな。




俺は知らない間に無意識でまりなのことを探し始めた。



すると、滝の見えるベンチにちょこんと座るまりなを見つけた。


ぶつぶつと何か言っている。

近づいてみると


「なんで、あんなこと先生にしたんだろ…」



「それはだな」


と独り言に返答する。


驚きながら振り向く彼女はかわいかった。



まりなの横に座ると、まりなは自然と太もも同士が当てるぐらい近い距離まで寄ってきてくれた。



俺はドキドキしていた。
こんな感情久しぶりだ。



異性にドキドキするなんて、青春時代に戻ったかのようだった。



俺は冗談で


「今日の夜も楽しみだな」


というと、彼女は素直に一言



「うん！」


と頷いた。


帰ろうとした時


「そういえばね」


と言って俺の耳元で



「昨日、ああやってくれた時、ドキドキして照れた」



と囁いた。


俺はつい照れてしまって、絶対見たらわかるぐらい顔が赤くなっているだろうと少し下を向き手で顔を覆う。



ベンチから立ち上がり


んっ

と言って手を差し伸べると高校生とは思えないほどの小さい手を俺は握る。



午後の研修、まりなは人一倍頑張っていた。
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