俺、鈴木かずやは生徒と不倫しています。
朝、出勤すると、俺の机には3日分の書類が鬼のようにたまっていた。


俺の席からは廊下が見える。


朝教室に向かう生徒たちが見れる場所だ。



チャイムが鳴るギリギリの時間にいつも、ななせとまりなはこの廊下を通る。



しかし、今日はバス組の大人数の中に紛れながらチャイムが鳴る15分前に廊下を歩いて行ったはまりなだ。



いつもきれいに結んであるポニーテールは今日はしていなかった。

暗い顔をしながら職員室の前を通っていったのだった。






昼休みー




他のデスクでざわついている。



「田口さん、ボール顔面にあたって」



「えーかわいい顔が台無しですね~」




俺はその会話を聞き逃すわけにはいかなかった。




誰だよ。まりなの顔にぶつけたやつは。




俺がもし、そいつを見つけたら、成績1つけてやるとまで思った。



保健室に行くと、まりなは寝ていた。



顔には保冷剤を当ててもらって腫れが引くのを待っている様子だった。



俺は、だれもいないことを確認してまりなの手にそっとキスした。




家に帰り、寝床に着くと



先生。こんばんは。
明日話したいことがある。




おれは何のことかはわからなかったが



分かった。
明日、朝一で職員室に来て。



とだけ打って寝た。
< 31 / 66 >

この作品をシェア

pagetop