俺、鈴木かずやは生徒と不倫しています。

学校にいる間はもちろん、

「教師」と「生徒」



これは俺たちのルールだ。


宣言通り、接し方はいつもと変わらない。
案の定、地区予選の練習で、まりなと二人で会うことなんてなかった。





月日は流れ、あの研修から２か月が経とうとしていた。

３年生は自動車学校に通い始める時期で、別に来なくってもいいのに無駄に部活に来ていたななせとまりなも忙しいのかすっかり顔を出さなくなった。


今日は、ついていないことに１日中雨で練習はできる状態じゃない。
だから、部活は久しぶりにOFFにした。



仕事も落ち着いてきているし、俺はトーク画面をさかのぼりメッセージを入れた。



その相手は






もちろん、まりなだ。



今日は自動車学校の日か？



行ってないよ。




というメッセージが送信して２分で帰ってきた。



そうか、まだ学校にいるん？



うん。まだ電車ないから



会いたい？




という返答に




会いたい。



と素直に送ってきてくれる女性ほど俺は好きだ。


そして、俺たちは教職員用の駐車場で待ち合わせることにした。





俺は職員室へ行き、何事かもないように帰りの準備をする。




「今日は鈴木先生早いんですね」


と後輩が話しかけてくる。



「いまから、部活での買い出しに行ってこようかと思って」

と適当に嘘を付いて職員室を出ると


そこにはまりなの姿があった。



周りに人がいないことを確認してまりなを後部座席へと誘導した。