俺、鈴木かずやは生徒と不倫しています。
授業の5分前に教室に行くと、まりなはいつも違ってななせとも話さず、ずっと椅子に座ったまま動くことはなかった。




チャイムが鳴り、授業が始まった。



まりなが運んでくれた資料を配ろうとした時一枚のメモ書きが挟んであった。





先生。私はもう必要ないですか?
私は、先生が必要です。




この文字はまりなの字だった。



俺はみんなにばれないように自分のノートに挟んだ。


まりなを見ると、まりなはいつものように準備をして授業を受ける姿勢だった。



いつものようにスタートすると、まりなは一生懸命にノートをとっている。

まりなのその姿にこっちが泣きそうになった。




授業が終わると
俺の元にやってくる生徒たち。




「先生、ここ教えて」



隣のクラスからも



「先生、放課後教えてください」



と予約の嵐。






6限目が終わると早速数人、来た。



そこには、佐々木もいた。

別に教える気はなかったが、せっかく来たから、そこそこ教えてやった。




気が付くと、外は暗くなっていた。



「さ、もう、いいだろ。今日はもう帰れよ」



「え~ななせちゃんやまりなちゃんみたいに送って行ってほしい」



「は?なんだそれ」



っと言って会話が弾んでいると


廊下で何かを落とす音が聞こえた。





教室の扉を開けるとそこにはまりなが大量の書類を落としていた。



俺は佐々木もいるし、こんなところ、まりなが見たら、悲しむと思って俺は


「なにしてんだ?今日はテスト期間だから早く帰れ」


っと焦りのあまり強く言ってしまった。





それを聞いたまりなは案の情驚き、悲しみ



急いで落ちた書類を拾った。

俺も手伝おうとしゃがむと




「大丈夫なので」




っと断った。




拾い終わると


「いえ、何でもありません。ごめんなさい。これ、担任から預かったものです」



と言って走って帰っていった。


まりなの後姿をいなくなるまで見ていた。




まりなは左手で目をこすっていた。





「ああ、泣いてる」






まりなを追い込んでしまっていることは分かっている。

まりなにはちゃんとした人生を歩んでほしい。





まりな、わかってくれ。





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