闇と光 ~信じて~
「なんでよっ!?ずっと私だけを愛してるって言ったじゃない!だから信じたのに!」
次に横を通り過ぎた女の子は電話をしながらそう言った。
・・・ほらね?
どうせ、裏切られるでしょう?
信じるなんて、しないほうがいいんだよ。
辛いだけなんだよ。
人は学ぶ。
そんなにバカじゃない。
だから、私はもう誰も信じない。
なんて、本当は裏切られるのを怖がってるだけだから・・・。
また裏切られたらって。
そう思ってしまうから。
そんなことを思ってるうちに、私が通っている学校に着いた。
「うわ~。あいつ来やがった。」
「ほんっと、目障りだよね~。」
そんな声が聞こえてくる。
別に、何も感じないけど。
悲しい。辛い。
そんな感情が、全くない。
ただ、呆れる。
こんなことして、何になるんだろうって。
意味が分からない。