闇と光  ~信じて~



靴箱には、たくさんのゴミと紙屑。


その紙屑には、『死ね』『消えろ』『クズ』などなどが書かれていた。


バカだな・・・。


そう思い、私はごみを捨てて上靴を履いて教室に行く。


ガラッ


ドアを開けると、クラスが一瞬だけ沈黙になる。


「うわー、来たよ地味子。」


ある1人がそう言った。


そう、私は地味子の恰好をしているのだ。


・・・その理由は後程説明するね。


「ほんと地味だよね~。」


「前髪やメガネとマスクで顔が隠れてるけど絶対ブスだよね~。」


と、クラスで一番派手なグループの女子が笑いながら言う。


それに続けて、クラス中が笑う。


「ねぇねぇ、今どんな気持ち?」


と言いながら、女子が近づいてきた。


今は、呆れてるよ。


あんたたちのバカさに。


ほんっと、クズだね。


そう思っていたら、女子に押されてよろめく。


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