アナログ恋愛
「…ん?」
あぁーーー!!
休み時間も授業中もプリントと格闘し、それでも終わらなかった分を放課後やっていたあたし。
どうやら寝てしまったらしく、気づいたらプリントを始めてから1時間半も経っていた。
小野チャンが文化祭実行委員長にあたしのことを話したとき、彼は
「プリントをやる時間もいるだろう」と、手伝いの時間を4時半からに決めたらしい。
なのに、現在は5時。
やばい!
怒ってるかも!!?
怖い人だったらどうしよう。
結局まだプリントも終わってないのに!!!
半泣き状態でプリントに目をやると。
「…え?」
できてる…。
解けなかった筈の最後の問題。
そこに並んでいたのは自分の字とは違う字。
消した跡などなく、さらさらっと解いてしまったであろうことがわかる。
-そして、
『がんばって』と書かれた黄色い付箋がついていた。