魔法少女戦闘記

生徒指導室では私と先生の2人きりだった。外からは恵が心配そうに見てくれているけど、中に入る事は許されない様子だった。
「お前は学校の校則を破って裸足で来た。それも変な言い訳までしやがって。許されると思ってんのか！？」
「違うんです先生！本当に電気が！」
「言い訳するな！」
そうして私は、ほっぺをビンタされた。
「うっ！」
「ほら、新しい靴下と上履きだ。履け」
「だから、無理って」
「もういい！俺が無理やり履かせてやる！」
私は足首を持ち上げられて先生に足の裏も見せるような格好になった。
「やめて！本当に！いやぁ！」
靴下が私の右足の指を隠した。ビリビリっ！と強い電気が流れる。」
「いやぁ！ウゥ…やめて！はぁはぁ、本当に痛い！」
「知るか！泣いても許さんぞ！」
ついに右足は完全に靴下を履いた。電気が流れ続ける。
次は左足。電気の強さが二倍になった。
「きゃあ！痛い！痛いいたいいたい！」
人生でこんなに味わったことのない痛み。今にも意識が無くなりそうだった。
最後に上履きを履かせられる。
「…もうやめて、お願いします…いたいよ」
私にはもう声を出す事が出来なかった。顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになり、失禁もしていた。
流れ続ける電気。先生は私に靴と靴下を履かせて教室を出て行った。
「香奈！大丈夫！？」
「…め、ぐみ？」
「うん！直ぐに脱がせるから待って！」
そうして恵は私を裸足にしてくれた。体の中から電気が消えていくのがわかった。
「うぅ！痛かったよ！死ぬかと思ったよ！」
「もう大丈夫だよ。辛かったね」
恵は優しい言葉をかけながら私の涙を拭ってくれた。
「とりあえず着替えようか。ジャージ持ってくるから待ってて！」
「うん。ありがと」
恵が教室から私のジャージを持ってきてくれた。
恵はわたしのおしっこも嫌な顔一つせず拭いてくれたし、濡れた制服も洗ってくれた。
「ごめん！恵、そこは私が拭くから」
「いや、大丈夫！香奈は着替えて！風邪ひくよ？」
「うん、わかった」
近くに恵がいてよかったと本当に思う事ができた