魔法少女戦闘記
「でもどうしよう。これからの学校生活、毎日こうなるのかな?」
私は不安でたまらなかった。さっき受けたあの痛み。学校生活を送るとなると裸足でしか生活出来ない私にとっては、また受ける可能性があるそんなのは絶対に嫌だ。
「うーん。香奈が良いって言うならさ、一緒にサボらない?学校」
「…え?」
恵は私の考えの斜め上の発言をしてきた。
「私も一緒に休学してずっと香奈の近くにいるからさ、どうかな?これから毎日学校行くより良いと思わない?」
「確かにそうだけど、別に恵は私に付き合わなくていいんだよ?」
「いやいや、今の香奈を一人にするなんて絶対出来ないよ。だからさ…」
そう言いながら、恵は自分の足の靴と靴下を脱いで裸足になった。
「私も一緒に休学するし、ずっと裸足で生活するから。そうしたら香奈も少しは気が楽になるんじゃないかな?」
「いいの?裸足だよ?休学だよ?」
「大丈夫だよ!だから今日は帰ろう!香奈の家今誰もいないよね?」
「うん、いない」
「じゃあ帰ろう!」
私達は学校から帰宅することにした。 先生にバレないように、学校の外に出る事ができた。
私はまた、恵に助けられた気がした。高校を休学するなんて人生を動かすかもしれない大事な決断。それを私のために、決断してくれた。裸足だってそうだ。
年頃の女の子が二人揃って外の街を裸足で歩く。注目度はもちろん高い。しかし恵は目線などは気にしていないようだ。
「痛いねぇ。香奈はよく朝からこんな痛さに耐えれたね。別に私も学校以外はあんまり靴下とか履かないから、足の裏少しは丈夫だと思ったんだけど」
「確かにそうだよね。でも恵は無理しないでね?」
「いやぁ!これはこれで気持ちいいし、大丈夫!それよりも香奈はあんまり裸足の時を見た事ないから私よりも痛みとか来るんじゃない?」
そう言いながらも恵は自分の足の裏を気にしてした。
「そうだね。痛い。でも恵が一緒なら私も大丈夫!」
もう少しで家に着く。やっぱり二人だと恥ずかしいと言う思いは少なかった。
「ふぅっ。到着っと。香奈おつかれ」
「恵もお疲れ様。とりあえず、私の部屋に行こ?」
二人して家の中に入る。 足の裏は真っ黒だ。
「うわぁ、香奈。やっぱ真っ黒だよ。足の裏」
「ほんとだ!でも恵も結構すごいよ?」
二人とも土踏まずのあたり以外は真っ黒に汚れており特に私は足の甲まで汚れが広がっていた。
「とりあえず風呂に入ろっか」
「そうだね。香奈、着替え貸して」
「オッケー!」
「そういえば香奈?香奈の魔法少女の姿ってどんなの?」
「…あっ」
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