暴走族と死にたい少女(仮)
その男の人が差し出してくれた手を取った。


手を取った方とは逆の左手で顔を触ると何故か頬が濡れていた。


私はこの時初めて泣いていることに気がついた。




本当は死にたくなかったのかもしれない


生きたかったのかもしれない


誰かに助けて欲しかったのかもしれない







手を取って欲しかったのかもしれない
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