【短】はぴねす
「最近、必死で考えてる…けど、オレは奈和みたいに、オレが死んでからの奈和のことを考えられる余裕なんかなくって…」
堰を切ったように溢れ出していくのは、一つ一つが温かい、侑斗の心の底に佇んでいた気持ち。
それは、さっきまであたしが、どうにかして侑斗から得ようとしていたものだった。
「オレは、オレがいなくなった後、一人で生きろなんて、そんな強いこと言えない……だからって、一緒に死ぬなんて、そんなことも考えらない…」