そんなあなたが大好きでした。
***



「「いってきまーす!」」

朝から2つの元気な声が玄関に響き、それとほぼ同時にドアを勢いよくあける。



家を出ると、秋には相応しくない照りつける太陽が眩しく、私は目を細めた。



「おせーぞ、なほ、りほ」
「おはよ二人とも」

私達は家の下で待っている蒼ちゃんと律くんの所に駆け寄った。



私達4人は幼稚園の頃からの幼なじみ



一緒にいるのはりほこと、小坂 莉帆子。

私、小坂 南帆子の双子の妹で、一卵性のため私とそっくりな顔にロングで茶髪の綺麗な髪。一卵性とは言っても私よりもりほの方がすごくモテる。

そして姉妹としてもかなり仲のいいほうだと思う。






次に律くんこと、水沢 律。

道路を挟んだ私の家の向かいに住んでいる黒い髪の似合うかっこいい男の子。

普段はクールでのんびりしている律くんだけど、たまに見せる笑顔が素敵とかなりモテる。




そして蒼ちゃんこと、竹永 蒼太。

うちの隣に住んでいて、りほの部屋とは
お互いのベランダが数メートルしか離れておらずよく3人でベランダでお話している。

明るく、笑顔が爽やかな蒼ちゃんは
バスケ部に入っていて、放課後には蒼ちゃんを見ようとたくさんの女子が体育館に集まるくらいだ。







いつのまにか高校まで4人とも一緒の
仲の良い
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