そんなあなたが大好きでした。
りほのいない3人での下校中。私達はいつもの様にたわいもない話をして歩いていた。





道中、急に蒼ちゃんが立ち止まった。


「どうしたの蒼ちゃん?」

私と律くんは、具合が悪いのかと蒼ちゃんに声をかけた。




すると、蒼ちゃんは何かを決意したようにばっと顔をあげた。

「俺さ、今まで何回かなほと律に相談乗ってもらってて、今日やっと決心が着いたんだ。
俺、りほに告白するよ」





私の頭の中は一気に真っ白になった。






何か蒼ちゃんに言わなければと、動揺しながらも頭を回転させよう、そう頑張った。



そしてなんとか笑顔を作り
「…や、やっと告白するんだね!」

と、声を絞る。




泣きそうになって震える声を必死に
隠し、蒼ちゃんを応援するんだと心に言いきかせた。




「もしかして今日のりほの手紙?」



蒼ちゃんの視線を私からそらそうとしてくれたのか、律くんがそう問いかける。


こんな時、唯一私の気持ちを知ってる律くんは私のためにいつも気を利かせてくれる。


「うん。さっきりほがラブレター貰ってんの見て、ほかの男子から貰った手紙を
もって、 りほにどっかに行って欲しくないって思った。

俺がりほを彼氏として守っていきたいし、
笑顔にしたいんだ」




その言葉、表情から蒼ちゃんの気持ちが手に取ってわかるようで
私は目を伏せてしまった。

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