あたしの背中の青い鳥
なんで私のこと嫌いになったの?私なんか悪いことした?私と一緒にいたいってもう思わないの?なんで目を反らしたの?なんで名前呼んでくれないの
何でなんでナンデ?


浮かんだ質問を喉でろ過する。
出来るだけ、慎重に、キレイな言葉を。
私はいつも、何で何でって質問が多すぎるから
ダメなんだ。


『ショウゴ……私のどこが嫌いになった?』



『………。』


二人の間の空気が重く感じる。うまく息が出来ない。
『…嫌いになったわけじゃないけど…』

『けど、何?』





『そういうところが』

『俺には重い』



『…でも、私たちまだやり直せるよね?』

言ってしまった。

『無理だって』


ショウゴの声は冷たく響く。
あんなに暖かかった声なのに、
何故こんなに
暗くて重くてしめっぽい空気が、
二人の間に流れるの?
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