あの空を飛ぶ鳥のように
ギルド本部に戻ってきた私たちは、冒険カバンの中身を確認していた。
「……大丈夫そうだね」
カバンを肩にかけ、武器を持った私たちは城下町を歩く。
城下町を出た時、私はシャインとメルに向かって「覚悟は出来ているよね?」と問いかける。
「当たり前でしょ。私たちがこの世界に来てから覚悟をして生きてきたつもりだよ」
シャインが言う。メルも大きくうなずいた。
「よし、行くよ!」
私たちは、数年ぶりの旅に出た。