あの空を飛ぶ鳥のように
シャインとルシアが戦っている間、私は怪我人の治療をしていた。暖かな光が傷に触れ、少しずつ傷を治していく。
「…怖い?大丈夫だよ。すぐに終わるし、モンスターもお姉ちゃんたちが倒してくれるから」
次の怪我人を治療するために女の子に近づいた時、怯えた顔をして泣き始めた。その女の子に、優しい言葉をかけて落ち着かせる。
私は頭を撫でながら、女の子の治療を始めた。女の子の傷は、思っていたよりも深い。私には完治出来ないのでは?と思ってしまうほど。
「怖くない。大丈夫だから…」
そんな言葉を女の子にかけながら、治療を進める。チラり、とルシアたちの方を見てみると2人は傷付きながらもモンスターを倒していた。私は、女の子の治療に専念する。
「……よし。終わったよ!頑張ったね」
女の子に微笑みながら立ち上がると、女の子は「ありがとう」と言いながら近くにいた女性に抱きついた。私は戦い終えた2人に近づき、2人を一気に治療し始めた。