あの空を飛ぶ鳥のように
お城に着くと、私たちは女王様に膝まづいた。姫様は「お母様…すみませんでした」と頭を下げる。
「ごめんな。最近、1人にしてしまって…それに簡単に私の娘をさらわれるなんてのう…」
女王様は、姫様に抱きついて泣き崩れた。姫様は「お母様。これから私もこの街の政治に関わってもよろしいですか?」と問いかける。
私たちは驚いた顔で姫様を見つめた。
「ルシア様たちと帰っている最中、この城に戻っている際に、この街の皆さんは嬉しそうな顔で私に話しかけてくれました。私は、そんな皆さんの顔をたくさん見たいのです!」
「……成長したのだな。よかろう…政治に関わると良い!」