あの空を飛ぶ鳥のように
2人の少女と協力してモンスターの群れを倒した私は、青髪の少女と金髪の少女と向き合った。
「私は、ルシア。剣術士だよ」
そう言って私は2人に微笑んだ。すると、2人は「え?ルシア?」と驚いて私を見つめた。
「あ、私はシャイン。こっちは、私の双子の姉のメルだよ…私とメル。これで、私たちが誰か分かる…よね?」
「嘘でしょ…!?本当にシャインとメル?どうして…」
私が2人に問いかけると、メルは「シャインと一緒に歩いていたら、黒猫が居て…そして、2人で事故に巻き込まれたんだ」と言った。
「私も同じだよ。でも、シャインとメルに会えるなんて…ここでの生活に慣れた?」
私が2人に問いかけると、2人は声を揃えて「少しだけ慣れたよ」と言った。
「そっか…じゃあ、3人で『城下町』に向かおうか」
私がそう言うと、2人は「城下町…?」と首を傾げた。
「あれ、聞いてないの?城下町には、冒険者数人で結成される『ギルド』というものの本部があったり職業を変更できる『転職所』という場所があるんだ。他にも色々な施設があるよ」
私は、長老から聞いた話を2人にする。メルは「転職かぁ…私は、白魔導師が1番向いていると思うな」と言う。
「…そうだね。とりあえず、城下町に行こうか」
私たちは、城下町の方角に向かって歩き始めた。