天然たらしが本気を出す時。
いつの間に居たの!?
びっくりした…!
いや、元々七瀬くんと話してたのは麻里ちゃんか。
「ジュース買いたいから付き合ってもらってもいいかな?」
申し訳なさそうにそう頼んでくる彼女。
水筒持ってきてないのかな?
それなら仕方ない、喉乾いちゃうもんね。
「もちろん!七瀬くんごめんね。
あとで一緒にやろう!」
「ん、気にしないで。いってらっしゃい」
手をふりふりする彼に、私も手をふりふりする。
どうせなら私もジュースを買おうと思い、鞄からお財布を出していると
「七瀬くん何か飲みたい物ある?
よければ買ってくるよっ」
さすが麻里ちゃん…気が効く…!
可愛い上に気が効くとか
モテる要素しかないじゃん…!
私も見習わなくちゃいけないのでは。
「お茶持ってるから大丈夫だよ」
と、結局七瀬くんはお茶を持参していたわけだけど、私は麻里ちゃんに感動なう。