天然たらしが本気を出す時。



「コレは私の」

「一口だけ」

「むり!」

「間接キスになるから?」

「……な!わかってるじゃん!」



……そうやって!また!人をからかう!!

なんなの!からかうのが生き甲斐なの!?

そうなの!?そうなのね?!





七瀬くんを睨めば

「楽しいね」

と、至極楽しそうにくつくつと笑う。



人をからかって楽しむなんて…!







「七瀬くんの…!」



バカ!と言おうとしたのだけれど、麻里ちゃんに腕を掴まれ



「小菜ちゃんっ、私も一緒に化学の課題やっていい?」




と言葉を遮られてしまったので、バカ!という言葉は飲み込んどいてあげた。



七瀬くん、麻里ちゃんに感謝すべし。




それから3人で化学の課題をやり、一限目の授業を終え、休み時間に麻里ちゃんに呼び出された。


連れてこられたのは廊下。



なんだろう?

< 123 / 189 >

この作品をシェア

pagetop