天然たらしが本気を出す時。

その日から七瀬くんと麻里ちゃんが二人でいるところをよく見るようになった。


そして必須的に私と七瀬くんとの時間は減っていった。



付き合っているわけじゃないし、二人の時間が減った、寂しいなんて言えるはずもなく、ただただ時間だけが過ぎていった。



でも、私はこの期間に一つ決めたことがある。







それは七瀬くんに告白しようということだ。




七瀬くんはあれだけはっきりと、そして真っ直ぐに私に気持ちを伝えてくれたのだ。



私だって真剣に彼と向き合わなければ失礼じゃないか。



あんな美少年に告白するなんて
恐れ多い気持ちもあるけれど


ちゃんと伝える。好きだって気持ち。



告白は七瀬くんとコウくんと遊園地に行く日がいいかなと考えてる。



やっぱり学校だとタイミングがないし。


しかも、最近は麻里ちゃんのことがあり更に七瀬くんと話す機会がない。





遊園地に行く予定は、メールでやり取りをしているからある程度計画は進んできている。







そして昨日、2週間後の土曜日に行くことが決まった。


最近七瀬くんと話す時間が少なくなったことに、ちゃっかり悲しでいる自分がいることに苦笑しつつ、2週間後のことを考え自然と口角が上がってしまう自分に、また苦笑した。



よーし!頑張るぞー!!


2週間後に備えてダイエット始めちゃおっと。


ブスなりにやれることはやっておかなくちゃっね。
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