天然たらしが本気を出す時。
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まずは1つ目の目標を達成しなければ。
ということで、遊園地に着くなりコウくんの乗りたい乗り物のために、全速力で券を取りに行ったり、待ち時間にコウくんが退屈しないように予習してきておいたアニメについて語ったりした。
その結果
「こなお姉ちゃん、かな兄、楽しいねっ!」
という満面の笑みをいただいた。
その笑顔にギュンッっっと心臓を突き抜かれ、思わず私も笑顔になってしまう。いや、正確にはにやけてしまっただ。
この笑顔が見られるのなら
私なんだってしちゃう!
そしてコウくんがメリーゴーランドに乗りたいと言ってきたため、私と七瀬くんはメリーゴーランドに乗っているコウくんを写真に収めるため、乗らずに待機していた。
「メリーゴーランドとコウくんって!!
絶対かわいいよ!」
興奮気味に七瀬くんにそう言えば
「そうだね。でも橘さんも乗ればよかったのに。
そしたら容量なくなるくらいまで写真撮ってあげたよ?」
なんてことを笑いながら言ってきた。
容量なくなるまで撮るってなに!?
私がメリーゴーランド乗ってる写真になんの需要があるの!?シュール通り越してもはや狂気だからね!?
「何言ってるの!?普通にやだよ!」
「そっか〜残念」
そう言いながら、彼は私にカメラを向けてパシャり。