秘☆め☆ご☆と♪(GL)
それは……。

私はあの頃、恋心を抱いていたということを……。

彼が好きだったから。

引っ越しの時もお別れの言葉が言えず、黙って行ってしまったんだと思う。

あの頃の私なら、彼の告白を喜んで引き受けてただろう。


でも今私には、心から愛してる相手がいる。


姫芽のことを思うと、私は思わず唇を強く噛んでしまう。

そんな私の気持ちも無視して、彼は再び口を開く。


「こっちゃん、あの日から君を忘れたことは一度もないんだよ。それだけ君のことが好きなんだ。愛してるんだ」
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