秘☆め☆ご☆と♪(GL)
「ことちゃんを裏切るようなことはしたくないんだ」

「でも……姫芽」

「ごめん!!」

私は美桜子の言葉を遮って、逃げるように背中を向ける。


「美桜子……ごめん。今の私にはそういうことができるほど余裕じゃない……。どうしても、って言うのなら、美桜子一人でやって」

そう言って私は走り出す。

「あ、ちょっと!!姫芽」

美桜子の呼び声にも振り向かずに…走る。



はあはあ……。

呼吸が乱れる。

胸が締め付けられるように痛くて……痛くて。
< 94 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop