先生と準備室
ホウキを渡す。

「木下と藤井はここら辺掃いて!」

先生が床を指差しながら指示する。

「はーい」
「…」

「藤井〜、暗いとこダメなんだろ〜!」

同じ班の男子がいつもみたいに私を

面白がる。

「それが何よ!」

「お前、この歳になっても怖いのかよ!
ウケるわ!」

そう言いながら電気を消された。

辺りは真っ暗。だけど優菜と掃除してたから

平気だった。

「ちょっと!やめてよ!」

私が声を上げる。
< 107 / 417 >

この作品をシェア

pagetop