先生と準備室
急に辺りが真っ暗になり、なにも見えない。

「え!?キャーッ!やめてよ!」

私が悲鳴をあげる。

「ハハッ、藤井マジで怖がってるじゃん」
「佳奈!?どこ!?大丈夫!?」

あまりにも急で腰が抜けたようにストンと

座り込んでしまった。

男子の面白がる声、優菜が心配する声が

聞こえる。だけど隣には優菜も誰もいない。

怖い。どうしよう…

「誰?電気早くつけて!佳奈?!」

優菜が電気を付けて、と声を張る。

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