先生と準備室
だけど、一向に電気がつかない。

その長く続く暗さに、涙が出てくる。

「もう…ヤメてよ…早く付けて…
優菜…どこ…やだよ…」

「佳奈!?」

優菜が私を見つけてくれて抱きしめる。

「優菜…怖いよ…!」

「ちょっと!マジで早く付けて!泣いてる!」

優菜が「泣いてる」と言った瞬間に電気が

ついた。

「あ!ついた!佳奈!?大丈夫!?」

優菜が私を見て、さっきより強く抱きしめる

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