先生と準備室
「藤井、マジで泣いてるじゃん!」

電気のスイッチがある場所で、一人の男子

が笑っていた。

「ごめんって。俺が消した笑笑。
つい面白くて…」

「あんたねぇ!」

優菜が電気を消した男子の元へ怒りに行く。

その間も涙が溢れて止まらなかった。

「藤井?大丈夫か?」

頰に誰かの手が触れた。

その手は大倉先生で、私の涙をゆっくり

拭って心配している。

"こんな姿、先生に見られたくない"

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